化粧は心と感覚をも豊かにする
私たちは、日常、当たり前のように化粧行為をしています。
しかし、しなくても生命維持に絶対的に必要なものではないのに、何故私たちは化粧をするのでしょう?
化粧をする理由とは
化粧をする理由は、視覚的には
- 可愛く見られたいから
- 自信を持ちたい
- コンプレックスや老いやアザなどを隠したい
- 日常から逃避して、違う自分になりたい
- 若返りたい
- マナー
物理的には
- 紫外線や汚染された空気から肌を守る
- 過酷な気温の環境から肌を守る
などが考えられます。
心理的には
- 自分を好きでいたい
- きれいになることで報酬を得ることができると無意識に感じている(例えば、異性からの注目を集めることができるなど)
- きれいだと言われ、満足したい(承認欲求)
- ペルソナ(心理学用語で社会的立場の顔)をつけるため
- お祭りなどで仮装や仮面をつけ非日常の状況をつくり「自己解放したい」などが考えられます。
色彩心理学の観点からも、化粧が進むにつれ、顔に彩られていく色を視覚や肌からも感じて、気持ちが明るくなっていきます。
また、肌に触ることで、血行が良くなり、顔色がよくなり、肌が引き締まりリフトアップの効果もあります。
最近では、高齢者や認知症患者にも、有効な効果があり、多くの施設でメイクセラピーが採用されています。
また、「紫外線や汚染された空気から肌を守るために化粧をする」という考えもあります。
化粧によって脳の報酬系が活性化
化粧の起源の歴史を紐解いていくと、顔や体に動物の油や、土や植物の粉末などを塗ることは、外部の過酷な環境から身体内部器官を守る役割だったのが、現代において進化した形が化粧品だと考えられます。
面白いことに、脳は化粧をして個々の価値観で美しいと感じると、前頭葉の下部にある眼窩前頭葉皮質(がんかぜんとうひしつ)の活動が高まります。
この眼窩前頭葉皮質は報酬系に位置づけられ、この部分が活性化することで快の情動体験を感じることができます。
これも人が化粧をする要因の一つになっています。
化粧品と香料
スキンケアや肌に触れる、化粧品の香料という観点からも考えてみましょう。
現代のストレス社会における日常の中で、スキンケアや化粧の時に、指で顔に触れることで自らを癒します。
タッチセラピーという分野もあるように、「触れる」という行為は、不安や焦り・抗鬱・攻撃的言動・不眠といった周辺症状を抑えたり、和らげたりします。
また温かい感触が血行を良くし、ゆったりと穏やかな気分を作ります。
冷たさでも、肌を通して刺激になって、肌や脳の感覚が活性化します。
また化粧品からほのかに香りによって、癒されリフレッシュすることができます。
このように無意識に化粧を好んでやっていますが、私達は化粧品を使って自らの意志で、自らの「美しさ」を創り上げていくことが大切です。
「意志を持った美しさ」が、あなたらしい美しさに導いていきます。
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眼窩前頭皮質、前頭眼窩野(がんかぜんとうひしつ、ぜんとうがんかや 英: Orbitofrontal cortex, OFC orbital Prefrontal Cortex, oPFC)は、脳の前頭前野の腹側表面で、意思決定に重要な役割を果たす。眼窩前頭皮質の多彩な役割を要約すると、意思決定の基盤となる認知地図を構成することである。